こんにちは。学ぼう会のおかもとです。
毎週木曜更新…と言ったのに今回は1日遅れました。
時間が無かったので仕方ありません♪更新することが目的なので…そう考えられるようになったことも私にとっての大きな変化のひとつです。
変化の前の私は、更新を1日遅れるともう書かなくなるのと同じと思ってしまう…つまり「0 or 100思考」の人間でした。
今は全くそんなことを考えることはありません。自分にも他者にも「決めつけ」がなくなったので、自由でのびやかに…受け入れることに安心します。
さて、1日遅れてvol.9を更新します。
※初めてこの記事を目にされた方は以下のもくじから順を追ってお読みください。
~もくじ~
気づいてしまった以上はやめられない
思わぬところで自分の傷に気づいてしまった私は、自分がそれまで信じて疑わなかった価値観が大きく揺らぐのを感じました。
あの日あの瞬間…私が40代に入るまで当たり前だと思っていた思考・信念・価値観が、なんと私が望んで築いてきたものではなかったことを知るのです。
この真実を知った時は面食らいました。
「なにやってきたんだろ…」
自分の足元が崩れ落ち、地面に張っていた軸がグラグラと揺れました。
自らの育ちに何も疑うことなく、『本来の自分』と信じて生きてきました。けれど、「本当は行きたくない」道を無意識的に選んでいたのです。
やり直しがきかない過去への後悔、その原因となった生育環境、そこで育まれた信念価値観…を知った時の衝撃と虚しさは、私自身と私の家族(夫と子ども)に起きるさまざまな試練という形で現れ始めました。
これを単なる偶然として片付けることも出来ました。「すべては今の自分をつくってくれるための試練」だと前向きに捉えて気持ちを切り替えることも出来ました。知識や理解を深めることで辻褄を合わせることだってできました。魂のレベルの話にシフトして未知なる力に頼ることだってできました。…いろいろな方法で、これまでの自分に向き合う作業から逃れる方法はたくさんありましたし、私が実際にやってみたものもあります。でも、どんな逃れ方をしようとも、結局、自分自身のルーツに対峙するところに戻されるのです。
基礎がグラついて、ガタガタのレンガが積み上げられた城は、いちど全て壊して新たに築かなくてはなりません。
自分を建て直す(立て直す)ために始めた第一歩…スクラップ&ビルドのスクラップは「自分の傷に気づくこと」から始まりました。なぜなら、自分は全く傷ついてはいないと信じていただけでなく逆に幸せに育ってきた、傷なんてどこにもないと思っていたからです。
親の声掛け・心掛けは子どもの無意識にインプットされる
人は一人ひとり違いますし、善し悪しやレベルを決める基準などどこにもありません。家庭も同様で、どの家が良くて正しくて…などという基準はありません。
このことを前提に考えると、どの家庭においても何かしらの問題や癖、偏りがあり、違いがあるからこそ、その家庭で生まれ育った人間が、全く違う家庭で生まれ育った人と出会い、また新たな家庭を築く…というご縁が生まれるのだと思います。
つまり、私の生まれ育った家庭が他のご家庭とは違うという事実はありますが、それが良かったとか悪かったとかいう点を考える必要はないのです。どのような人の生き方も、家庭のあり方も、それぞれベストを尽くしていたという事実しかありません。
このような中で、私は本当の意味で大人にりたいと願い、自分を育てなおす必要があると感じて、自分のルーツに向き合うことを自ら望んで決めたのです。
この点で、全ての人がこのプロセスをおすすめしたいと思いません。私の経験をお伝えするだけです。自分の生き方を決めるのは自分以外に無いのですから。
私が生まれ育ったのは、母が子育てや家庭の切り盛りの中心で、父は仕事で不在がち、休日は家族で過ごすことを大事にしてきた…という昭和の良くありがちのごく一般的な家庭でした。
ここで、私が育った環境で育まれた仮の(40代に入り自分の育て直しを始める前までの)信念価値観をいくつか挙げてみます。
・(自分は)ダメだから頑張らなくてはいけない
・苦労をしなくては成長しない
・ラクをしたらダメになる
・上手くできないならやらないのと同じ
・人の役に立たなければ生きている意味がない
…ほかにもいろいろありましたが、思い出せた順からいくつか挙げてみました。ちなみに、これらを思い出すのがとても大変です(笑)。今の信念価値観は上記とは全く違ってしまったからです。変わると本当に変わるんだな…ということを実感します。
上に挙げた信念価値観は、私が生まれ育った過程で育まれたものです。
(本来の性格・気質)+(環境:親の声掛け・心掛け)→信念価値観
私が考える信念価値観の方程式です。子どもは誕生して一人で育つ生き物ではないからこそ親の声掛け・心掛け、つまり環境が強く影響するのは当然です。
親が自我が強いタイプだと、子どもの本来の性格・気質はどんどん奥に引っ込められ、親が望むこと・喜ぶこと・満足することを原動力に変えていきます。子どもは親に大切に育ててもらわないと生きていけないと本能的に分かっているからです。
ここで本来の性格・気質というのが重要になります。子どもが自我の強いタイプで、親が子どもの激しい気質に折れて応じるように接した場合は、また違った形で信念価値観は育まれます。
そういう意味で、本来の性格・気質は重要だと考えます。
いずれにしろ『自我』の扱いは強い影響力を持ちます。
自我とはエゴです。個人的な考え方です。人間関係の接点は互いの自我であると私は考えています。だからこそ、悩み苦しみ、さまざまな問題を引き起こすのです。
自我を相手との接点に使わなければそもそも人間関係の問題など生まれません。逆をいえば、それができないからこそ人は常に人間関係に起因する問題に悩んでいる…つまり、アドラーのいう「すべての悩みは人間関係の問題に帰結する」ということなのでしょう。
そして人間関係の最小かつ原点が「親子関係」です。だからこ、改めて見直すことですべてが紐解かれていくように大きく変化するのだと思います。
あなたの親はあなたに対してどんな声掛け・心掛けをしていましたか?
それによってあなたはどのような信念価値観を持つようになったと思いますか?
その信念価値観はあなたが本当に望んで築いたものですか?
自分の傷に向き合うことはとても勇気とエネルギーが要る作業です。
・・・あなたに心の傷はないですか?
・・・それを覚えていますか?忘れていますか?そもそも「そんなものは無い」ですか?
・・・傷が疼くことはありませんか?
・・・その傷は何によって隠していますか?
・・・良い人でいつづけたいですか?
・・・優秀な人間であり続けたいですか?
・・・うまくいっていると思いたいですか?
・・・ダメな自分じゃ…ダメですか?
・・・
ご意見やご感想などがありましたら、コメント欄やメールでお寄せくださると嬉しいです。
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